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思考散逸

ネットの宇宙の片隅の論理と思考の実験劇場

周回遅れで「私がブログを書く理由」

その他 岩田聡

以前、はてな主催今週のお題「私がブログを書く理由」に軽い気持ちで乗ってみたわけです。

 

nyanmage00.hatenablog.com

 

うん、システムを理解する前に企画に参加するのはもうやめておこう。

 

応募してからビビったわけです。応募総数28000て。
どうみても冷やかしのブログに仕事時間をさいて巡回するはてな担当者様の気持ちを考えると胸が痛くなりました。
という事で自主的追試。「私がブログを書く理由」について第三者が納得できる適当な理由を述べよ。
迷惑する人もいないことだし、ユーザーによる勝手な仁義ってことで。

 

ものすごく尊敬している人がいます。任天堂代表取締役社長、故・岩田聡氏です。
訃報が入ったときにブログでも一度触れています。

 

nyanmage00.hatenablog.com

 

たぶん、現在の私の核の半分ぐらいはこの人の影響でできています。

 

ほぼ日刊イトイ新聞 - 社長に学べ!

ほぼ日新聞より、岩田氏と糸井重里氏の対談です。

以下、記事内より引用します。*1

(糸井)岩田さんは「ただしい」ということについて

    強く意識していないといいますか。

(岩田)いいかげんですか?


(糸井)ただしいことより、うれしいことというか。

 

(岩田)はい、わたしは、ただしいことよりも、

    人がよろこんでくれることが好きです。

(糸井)ですよね!

    ……あのう、数学でいう

   「エレガントな解答」というものと
   「人がよろこぶもの」というのは、

   多少、ズレがあるんですよね?

(岩田)そうですね。

    だけど自分の価値体系のなかには、
   「まわりの人がよろこぶ」とか、
   「まわりの人がしあわせそうな顔をする」
   とかいうことが、すごい上位にあるんですよ。

(糸井)そうなんですよねぇ。

(岩田)「そのためなら、なんだってしちゃうよ!」
    というところがあるんです。

 

「私がブログを書く理由」の一つが正にこれです。

 

私のKYっぷりはブログでも遺憾なく発揮されているところですが、私は子どものころからこういう人間でした。
今頃周回遅れで先週のお題をこなしているのを見てもわかるように、私のすることは大体人とズレていて、そのせいで「面白いこと」を他人と共有することができませんでした。
それがブログという媒体の登場により、自由に書き散らすことで「自分が面白いと思ったこと」を人に伝えられること、どうやらそれを共有してくれる人が全国に少数程度は存在するらしいことを知りました。
だから、どんなに低くてもそこに「人がよろこぶもの」を作れる可能性があること、そしてそれを自分自身が観測できること、それが「私がブログを書く理由」です。

 

こちらもほぼ日より。少し長く、岩田氏の直接の発言はないですがあえて引用します。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 適切な大きさの問題さえ生まれれば。

糸井  はい。なんのためにやるのか、
   利己的なことなのか、利他的なことなのか、
   そういうことをはっきり決めなくたって、
   自然とつくり手に回る人っているわけだし、
   そういう目に見えない関係、
   しっかりとした説明のできない関係を、
   「愛」と呼ぶことだってできると思うんです。

梅田  そういう言い方をする人もいますよね。


糸井  あの、以前、カメを研究している、
   学者の人の本を読んだことがあるんです。
   その中にひとつ、大好きな話があってね。
   その方が飼っているカメがいて、
   休みの日かなんかに、
   部屋を歩かせて、それを眺めていると、
   自分のヒザに登ってくるんだそうです。
   その学者さんはもうおじいちゃんなんですけど、
   彼は、自分のヒザに乗ってくるカメのことを、
   まるで孫のことを語るように、
   愛情たっぷりに書くんです。
   ところが、一方でその人は学者でもあるから、
   「カメというのは変温動物で
   温度がなければ生きていけないから、
   人間の温度を目的にヒザの上に登るんだ」
   というふうにも平気で書くんですよ。
   つまり、ヒザに登ってくるカメのことを、
   一方では「愛」といい、
   一方ではただの「温度」だという。
   それって、「辻プログラマー」の話とも
   近いんじゃないかなと思って。

梅田  そうですね。
   自分のためにやっていることが、
   一方から見ると利他性を帯びてくるという。


これぐらいの距離感で付き合えたらいいなと思います。ブログとも、自分とも。

私はガチの無神論者ですが、もしアガペーというものが実在するなら、或いは人類が近い形で再現できるとするなら、こういう形式をとるのではないかな、と思います。


いかん、高尚な匂いのふいんきがしてきた。
全然関係ないですがDQ10の戦士のクエストにアガペイさんて人いましたね。ヒドいねいろいろ。

 

高尚じゃない感じの昨日のコンビニ衝動買い↓

 

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)
 

 


『このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 』魔夜峰央

収録内容は『翔んで埼玉1~3』『時の流れに』『やおい君の日常的でない生活』の3作。

未完の怪作『翔んで埼玉』はあまりに有名なので内容についてはあえて言うこともないのですが、特筆すべきは魔夜先生が得意の構成力をぶん投げて支離滅裂ギャグに全力投球している点。痺れます。

逆に先生のストーリーテラーとしての一面がはっきり出ているのが茨城ディス作品『時の流れに』ですね。古き良き時代を思わせる綺麗なSFです。ヒロインの父親が東海村原子力研究所勤務というのが2016年現在シャレになってないあたりはご愛敬。
前述したとおり私は無神論者で「神=1/1000000000以下の有り得ないほど低い蓋然性」と定義する者ですが、『時の流れに』は「神」の定めた運命に従い愛を実行する子の話。こういうの好きです。

*1:カッコ内筆者による加筆、敬称略