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思考散逸

ネットの宇宙の片隅の論理と思考の実験劇場

〔ゲーム〕大逆転裁判クリア後感想~または弁護側陳述序論

ゲーム 大逆転裁判

いろいろあって時間がかかったのですが、やっと最終章クリアしました。

大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-

大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-

 

発売から一週間以上がたち、Amazonや2chなどで評価もひととおり出尽くした感があります。
いまさらこんな辺境ブログを何人の人が参考にしてくれるかわかりませんが、それでも今あえていっておきたい。

私は大逆転裁判が大好きだッ!!

 

正直なところ、商品としては決して欠点が無かったわけではありません。
しかし私にとっては十分満足できるものでした。
「期待以上におもしろかった!」それが率直な感想だったわけです。

FEifの時も書きましたが、楽しみにしているソフトをプレイする時はあえてネットの情報を遮断する派です。
私は『逆転裁判1』からの『逆転裁判』シリーズ(以下逆裁)のファンですが、『逆裁』はシナリオの面白さがプレイの満足度に直結するだけに、発売後はもちろん前情報もできるだけ見ないようにしています。
それだけにクリア後他のプレイヤーの感想を見るのを楽しみにしているわけですが・・・

Amazonなどで低評価が並んでいるのを見ると、何ともいえない気持ちになりますね。

そんな私が今!あえて!イキオイだけで言い切って見せるッ!

これは『逆裁シリーズ』の続編でも番外編でもない。

成歩堂龍一》とは全くの別人《成歩堂龍ノ介》が、ゼロから弁護士を目指し、手探りで“弁護士とはどうあるべきか”という難問に挑む、まったく新しい物語である!

さらに大胆に踏み込むなら、

大逆転裁判とは。

消化不良に終わった『逆転裁判4』へのリベンジ、または回答である。

  

以下たたみます。プレイを妨げるネタばれ要素は極力避けたつもりですが、気になる方は読み飛ばして下さい。

プレイしてみての不満点

初めに公平を期す為、実際にプレイしてみて不満に思った件について書き出してみましょう。

  1. 逆裁5』で採用されていた、ゲームオーバー時の《直前の選択肢まで戻る》、章途中からはじめる等のユーザーフレンドリー機能が全部カットされ《再挑戦する》等の機能がカットされ、章途中からのリプレイも《章からはじめる》>場面選択という手順になり、分かりにくい。また選択できる箇所も少なく、目的の場面にたどりつくまでが長い。
  2. バックログ表示が1アクションでない。システム画面表示→バックログという手順を踏まなくてはならないので、頻繁にログを読み返す癖のある人には非常に煩雑。
  3. 続編に向けての布石が多すぎて伏線の域を超えてしまっている。

 

まず1ですが、率直に言って難易度設定に対してシステム周りが古く、特にメニュー関連で『5』に比べ見劣りするものになってしまっているのが残念です。
本作の難易度はかなり高めです。個人的には難易度が最も高いといわれる『2』に匹敵する難しさだと思います。
理由として、裁判パートに集団尋問、3D証拠品の調査、最終弁論など新旧の要素を数多く取り入れた結果、一つのフラグを立てるために複数の手順を踏まねばならない場面が多く、プレイヤーの見落としが起こりやすいことが考えられます。
これはこれで非常に手ごたえとやりがいを感じられてよかったのですが、直前セーブしていなかった場合にゲームオーバーになった際、選択肢までのやり直しに時間がかかりすぎます。
スキップ機能があるとはいえ、ダウンタイムの長さは好ましいものではありません。

 

2については上記の通りです。非常に個人的な理由によるもので、もしかしたら気にしているのは私だけかもしれません。
これも『5』で画面タッチによる1アクション操作が実現できていただけに気になります。
本作ではstartキーとselectキーが両方システム画面呼び出しに当てられています。
余っているキーがあるなら片方をバックログに当ててもよかったのでは無いでしょうか。

 

そして一番問題になっていると思われるのは3です。
おそらく最大の争点になると思いますので、この点についての詳細は後日述べるとして、ここでは簡単に指摘するにとどめます。

次回作に向けての布石は関連を期待させる程度にとどめ、詳細は入れるべきではなかった。

私が感じた不満点は以上です。

大逆転裁判の魅力とは何か

しかし、『大逆転裁判』には、その欠点を補って余りある魅力がありました。

それは、新主人公《成歩堂龍ノ介》が仲間たちと織り成すドロくさいまでの『血と汗と涙の成長物語』、そして以前の記事で私が『タクシュー節』とよんだ、軽妙洒脱にして遊び心にあふれた独特のテキストです。

 

結論から言います。

本作は《成歩堂龍一》がつむいだ『逆裁1』~『3』のように、イキオイとハッタリだけで悪を追い詰める“勧善懲悪”の物語ではありません。

ふとした偶然から弁護士を目指すことになった青年《成歩堂龍ノ介》が、挫折と苦悩の果て、自分の中に答えを見つけだし、前に進もうとする“彼自身の”物語です。

ロジックを武器に颯爽と悪を倒す爽快感を求める人には物足りなさが残るかもしれません。
しかし。
『友情・努力・根性』型の泥臭い少年マンガが好きな方、または『格好悪かろうとなりふりかまわず前に進もうとあがく』タイプの成長物語が好きな方には自信を持っておすすめできます。


それともう一つ。

本作では『4』で問題にされた点(偽証、捏造された証拠、疑わしき被告人等)がほぼ全部、おそらく意図的に再現されています。
それに対する巧舟氏の回答もきちんと用意されています。
『5』での扱いが“なかったことにされた”『4』。
そこに納得のいっていない方にもおすすめです。
『4』のオドロキ君と同じく困難な立場に立たされた、我らが《成歩堂龍ノ介》の選択は・・・

続きはぜひ、実際にプレイして確かめてみて下さい。

 

次回はネタバレ全開で、クリア後に読んで頂くことを想定した記事になる予定です。

タイトルだけはもう決まっています。

 

大逆転裁判』は本当に失敗作なのか?~弁護側による反証

 

近日中にまとめる予定です。
乞うご期待ッ!

 

 <追記>7/23 いろいろ修正

成歩堂龍之介》>正しくは《成歩堂龍ノ介》です。主人公の名前間違えるとか・・・
また、メニュー関連で見落としがあったので修正しました。